【HTTP】HTTPとGET、POST

HTTPとは

HTTPの概要

HTTPとは、WebサーバとWebクライアントの間でデータの送受信を行うために用いられるプロトコル e-words.jp

  • プロトコルとは、難しく言うと通信規約、簡単に言えば約束事や取り決めのこと
  • つまり、Webサーバとクライアントは、HTTPというプロトコル(決まった方法)でやりとりしましょうねということ

HTTP通信の中身

  • HTTPでサーバとクライアントがやりとりするメッセージ(HTTPメッセージ)は基本的に以下のような形になっている
メッセージヘッダ
空行(CR+LF)
メッセージボディ
  • リクエストメッセージ(クライアント=>サーバへのメッセージ)は具体的には以下のようなものである
GET /index.html HTTP/1.1 
Host: localhost:8080
Connection: keep-alive
User-Agent: Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_11_4) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/54.0.2840.98 Safari/537.36
Accept: */*
Referer: http://localhost:8080/
Accept-Encoding: gzip, deflate, sdch, br
Accept-Language: ja,en-US;q=0.8,en;q=0.6

※今回は、リクエストメソッドがGETのため、リクエストボディは存在しない(存在する場合については後述する)

リクエストヘッダ

  • 2行目~ 空行までの部分
  • リクエストについての情報や属性が書かれている

 リクエストライン

  • 1行目の以下の部分
GET /index.js HTTP/1.1

このステータスラインの個々の部品を左から

  • GET = リクエストメソッド
  • /index.html = リクエストURI
  • HTTP/1.1 = HTTPのバージョン という

リクエストメソッド

  • クライアントからサーバに対するリクエストの方法(基本的にGETかPOST)

    リクエストURI

  • クライアントからサーバに対するリクエスト対象のリソース(サーバ内に保管されているリソース)

    HTTPのバージョン

  • この通信で使うHTTPのバージョン

  • 簡単に言うと、/index.htmlというリソースを、HTTPの1.1バージョンの通信で、GETというリクエストの方法で、クライアントからサーバに要求している。

GETとPOST

HTTPのメソッドは、その用途によってGETとPOSTで使い分ける必要がある。

GET

  • HTTP通信で、サーバから情報を取得してくる時に使用する
  • 他人に見られたくない情報は、GETでは送らない(後述する)
  • 送信できるデータ量に制限がある
  • ブックマークに保存する場合
  • テキストデータのみ送信できる(バイナリデータは送信できない)

GETでのサーバへのデータの送信方法

  • リクエスト時にサーバへ送信するデータはリクエストURLの後に付け加えられる
http://localhost:8080/index.html?hoge=hoge
  • ?より後の文字をクエリストリングといい、送信するデータを表す(クエリストリングについては後述)
  • このように送信するデータがアドレスバーに表示されてしまうため、他人に見られる可能性があるので、他人に見られたくない情報は、GETでは送らない

クエリストリング

クエリ文字列とは、WebブラウザなどがWebサーバに送信するデータをURLの末尾に特定の形式で表記したもの。 Webアプリケーションなどでクライアントからサーバにパラメータを渡すのに使われる表記法で、URLの末尾に「?」マークを付け、続けて「名前=値」の形式で記述する。値が複数あるときは「&」で区切り、
例えば
http://example.com/foo/var.php?name1=value1&name2=value2
のように記述する。

e-words.jp

下記の?hoge=1&foo=2がクエリストリングに該当する

http://localhost:8080/index.html?hoge=1&foo=2
  • 「名前=値」の形で表される
    この場合は以下の2つのデータを送信していることがわかる
「hogeが名前、1が値」、「fooが名前、2が値」

 パーセントエンコーディング(URLエンコーディング

  • 日本語などの文字は、そのままではURLで送信することができない
  • そのような文字をURLに付与して送信するには、パーセントエンコーディング(URLエンコーディング)という技術を使用する。
  • URLで扱えない文字を「%xx」(xx:16進数)で表現する
  • XXの部分は、使用する文字コードによって異なる

このパーセントエンコーディングはHTTP通信においては、以下の箇所で利用される

  1. URLのパス
  2. クエリストリング(GETパラメータ部分)
  3. リクエストボディ(POSTパラメータ)

POST

  • HTTP通信で、サーバへ情報を登録する時に使用する(データベースへの格納など)
  • データ量が多い場合(GETでのデータ送信量制限を超えてしまう場合)
  • バイナリデータを送信したい場合
  • 他の人に見られたくない情報を送る場合(パスワードなど)

POSTでのサーバへのデータの送信方法

  • POSTでサーバにデータを送信する際は、リクエストボディにデータが記述される
  • POSTでのサーバからクライアントへのリクエスト例
POST /hoge/ HTTP/1.1
Host: localhost:8080
Connection: keep-alive
Content-Length: 22
Cache-Control: max-age=0
Origin: http://localhost:8080
Upgrade-Insecure-Requests: 1
User-Agent: Mozilla/5.0 (Macintosh; Intel Mac OS X 10_11_4) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/54.0.2840.98 Safari/537.36
Content-Type: application/x-www-form-urlencoded
Accept: text/html,application/xhtml+xml,application/xml;q=0.9,image/webp,*/*;q=0.8
Referer: http://localhost:8080/hoge/
Accept-Encoding: gzip, deflate, br
Accept-Language: ja,en-US;q=0.8,en;q=0.6

name=hoge&comment=hoge
  • 上記のように、リクエストヘッダの後に一行、空行が入り、その後POSTで送信したクエリストリングが、リクエストボディとしてクライアントからサーバへと送信されてくる
  • リクエストボディの長さは、「Content-Length:」という項目で表される

Webサーバ(HTTPサーバ)とは

  • クライアントからのリクエストに対して静的なリソースを返す
  • 動的なリソースを返したい場合は、アプリケーションサーバ

参考にさせていただいたサイト

https://www.ietf.org/rfc/rfc2616.txt(rfc2616)

ハイパーテキスト転送プロトコル -- HTTP/1.1

www.seohacks.net

https://www.ietf.org/rfc/rfc3986.txt

www.atmarkit.co.jp

参考文献

  • 上野 宣(2013/5/25)『HTTPの教科書 』翔泳社
  • 小森 裕介 (2010/4/10)『「プロになるためのWeb技術入門」 ――なぜ、あなたはWebシステムを開発できないのか』技術評論社

※ Qiitaでも同一記事を投稿している qiita.com